ある日、学校に監禁されました。
ユーキのことを説明すれば、きっと臼山先生は連絡を取ることをやめろと言ってくるだろう。


けれど、今のあたしにとってはユーキとのやりとりだけが、解決のへの糸口になっていた。


「確かに気になるな。ネットで少し調べてみよう」


臼山先生はそう言い、パソコンの電源を入れた。


その時だった。


ちょうどユーキからのメッセージが届いて、一瞬スマホを手から落としかけてしまった。


咄嗟に臼山先生から身を話、メッセージを確認する。


《ユーキ:もっと、別アングルの写真も》


そのメッセージにあたしは顔をしかめた。


ユーキは更なる写真を要求してきている。


こんなことに答えていて、本当に解決の糸口が見つかるのだろうかと疑問を感じた。


《チホ:ユーキはまだアプリに入ることができるんだよね?》


《ユーキ:当たり前だろ? だからこうしてチホちゃんとやりとりをしてるんだ》
< 80 / 199 >

この作品をシェア

pagetop