ある日、学校に監禁されました。
その文面にあたしは息を吐きだした。


ユーキを信じていいのかどうかわからない。


だけど、今のあたしにできることはユーキの要求を飲んで写真の撮影をすることくらいだった。


「千穂、なにそのメッセージ」


不意に後方から声をかけられて、飛び上がりそうになるほど驚いた。


振り向くとそこに立っていたのは敦美と恵里菜の2人だった。


「べ、別になんでもないよ」


焦りながらそう言って、ユーキからのメッセージを閉じた。


「なんでもないなら、どうしてそんなに焦ってるの?」


敦美の声は険しい。


きっと、さっきの文面だけでなにかを感じ取ったのだろう。


あたしは渋々、『願い叶うアプリ』について敦美に説明をした。


「そのアップリならあたしも知ってる。でも、今回のこととは関係ないんじゃない?」


「関係があるのかどうかわからない。でも、可能性にかけたい気持ちはあるの……」


あたしはそう言い、両手でスマホを握りしめた。
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