ある日、学校に監禁されました。
『このアプリがどうしたんだ?』


昌良にそう聞かれて、あたしは黙って左右に首を振った。


この家の住人もアプリを利用していた。


それがわかっただけでも、進歩だったのだ。


『またなにかわかったら連絡する』


「あぁ。くれぐれも、気をつけろよ」


新人はそう言い、昌良とのビデオ電話を切ったのだった。
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