ある日、学校に監禁されました。
残った胴体は遅れてゆっくりとこちら側へと倒れ込み、首から大量の血を吐きだした。


「いやあああああああ!!」


耳をつんざくような恵里菜の悲鳴。


「窓を閉めろ!」


誰かの叫び声。


そして乱暴に窓が閉められる音。


「先生! 先生!」


涙に濡れた声を上げながら教室を出る者。


食べたばかりの昼ご飯を吐く者。


あたしの平穏な日常は、一瞬にして消え去った。
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