ある日、学校に監禁されました。
☆☆☆

3人で校内を歩いていると、1階にある調理室から白い煙が出ていることに気が付いた。


ハッとしてドアへとかけよるあたし達。


調理室の中には3人の男子生徒たちがいて、授業で使用するシンクから炎が上がっているのがわかった。


と言っても、心配するほど大きな炎ではなくてひとまず安堵する。


「なにしてるの?」


そう聞きながら教室内へ足を踏み入れると、ムッとした暑さを感じた。


空調もきかせているのだろうけれど、火をつけていればそれも効果がなかった。


「風が入ってきた時にすぐに気が付けるように、火をつけてみたんだ」


男子生徒の1人がそう説明をしたので、あたしは瞬きを繰り返した。


確かに風が吹けば炎は揺れる。


だけど、それをじーっと見ていることなんてできないハズだ。
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