ラブマジック[完]



「愛心〜何もしてないのに、どっと疲れる………」




「気のせいだよ!はい、これ運んで!」




変わらず接してくれる愛心が神様に見える。




てか、こき使われてる?これ。





私たちの劇は、普通に感動するいい物語なのに。





主役が2人とも男子のため、感動する場面が笑いに変わってしまう。





「ねえ、愛心」



「ん?」




「内容が全然、頭に入って来ないのは私だけ?」





「大丈夫。あたしも入ってないから」




だよね。



感動したいのに笑えるとか。



そんなの去年と一緒じゃないか。




ま、皆楽しそうに見てるし役者も楽しそうだから全然いいんだけど。




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