ラブマジック[完]
あの時、あの場所で………。
「遅えよ」
壱馬………。
「壱馬っ!!」
ギュッと壱馬に抱きつけば、抱きしめ返してくれる。
「ゴメっ!かずっ………ま!ヒック………好き!好きなの!………ヒック………好きなの!だから………もう一回っ!………私と!…っん!」
「付き合って」と言う言葉を壱馬からのキスで言えなかった。
「俺も好き。咲良以外いねぇ」
さっきよりもきつく抱きしめて、私の耳元でそう言う。
その声はちょっと震えてて、泣いてるように思った。
「好きなら、二度と別れるなんて言うんじゃねぇ」
「うん!もう、言わない!壱馬も他の女子にベッタリさせないで!」