ラブマジック[完]
それはまだ、付き合って一週間しか経ってない頃。
彼氏が出来たら一緒に登校をすることが夢だった私は壱馬を家まで迎えに行った。
ピーンポーン。
ピーンポーン。
あれ?まさか、もう先に行っちゃった?
壱馬に限ってそれはないか!
家の呼び鈴も鳴らし、電話もかけ。
電話には出なくて、ガチャっと扉が開かれる。
「壱馬!おはっ………ひぃ!!」
それはそれは今まで見たことない鬼のような顔で睨み低い声で。
「朝からうっせぇんだよ」
「すいません……………」
ガチ怒の壱馬にビビった私は朝から二度と壱馬をムリヤリ起こし連れて行かないことを誓った。