ラブマジック[完]
分かってる。
立花くんが庇ってくれた理由も。
私のこと心配してくれてるからでしょ?
でも、なかったことにするって決めたの!
あれは熱で幻覚が見えてたせい。
一睡もしてなかったから、頭がボケてたせい。
2人は何もない!
何もしてない!
「でも、七瀬さん!」
「愛心に言っちゃた?」
「言ってない。七瀬さんが直接言うと思ったから」
そっか。なら、良かった。
「そーいうことだからさ!立花くんも忘れて!ね?」
言いたそう………。
でも、それを押し込めて「分かった」と言ってくれる。
「ありがとう!立花くん!教室戻ろっか!」