天然お嬢様の恋はどこまでもマイペース
「「かんぱーい」」

撮影スタジオから徒歩移動範囲のレストランを貸し切っての打ち上げ。

これもきっとパパの差し金よね。


「あれ、爽子飲まないの?」
学生時代から可愛がってもらっているカメラマンさんが、不思議そうな顔をしている。

「最近お酒の失敗が多くて」
トホホと笑ってみせた。

「爽子なら喜んで介抱するよ」
「もーう、やめて下さい」
恥ずかしい。

「俺たち、爽子が中学生の頃から知ってるんだ。今更照れる事はないだろう」

それはそうだけど・・・

「もしかして彼氏ができた?」
「いやそういうわけでは・・・」
< 146 / 186 >

この作品をシェア

pagetop