天然お嬢様の恋はどこまでもマイペース
SIDE 爽子
未来に向けて
1週間も自宅を開けそろそろ帰らないとまずいかなと思った頃、由梨から『お父様が倒れた』とメールが来た。
はじめは、どうせ嘘だろう。私を帰らせるために言っているんだろうと思った。
しかし、同じ内容のメールが兄からも泰介からも届き、さすがにこれは本当かもしれないと青くなった。
始発電車を乗り継ぎ、自宅に着いたのが午前9時。
入院先の病院も知らない以上、家に帰るしかなかった。
玄関を開けた途端、聞こえてきた足音。
「爽子」
ママの声と、元気に立っているパパの姿。
「パパ。なんで・・・」
「お前を呼び戻すために一芝居打ったんだよ」
そう言われてムッとした。
私は本気で心配して駆けつけたのに。
はじめは、どうせ嘘だろう。私を帰らせるために言っているんだろうと思った。
しかし、同じ内容のメールが兄からも泰介からも届き、さすがにこれは本当かもしれないと青くなった。
始発電車を乗り継ぎ、自宅に着いたのが午前9時。
入院先の病院も知らない以上、家に帰るしかなかった。
玄関を開けた途端、聞こえてきた足音。
「爽子」
ママの声と、元気に立っているパパの姿。
「パパ。なんで・・・」
「お前を呼び戻すために一芝居打ったんだよ」
そう言われてムッとした。
私は本気で心配して駆けつけたのに。