天然お嬢様の恋はどこまでもマイペース
SIDE 爽子
出会い
ピコン。
『今ホテルに着いた。今日の仕事も順調だった。明日もう一日京都にいて、明後日の午後には帰れると思う』
『絶対に無理しないでくださいね。まだ事故から間がないんですから』
『わかっているよ。そうだ、明後日の夜食事に行こう』
『いいですね』
『また連絡する』
『楽しみにしています』
いつも通りのやりとり。
これも、泰介さんの事故が軽症で済んだお陰。
「なんだかご機嫌だな」
珍しく早く帰ってきたパパが、マジマジと私を見ている。
「何よ。何か言いたいの?」
「別に」
言いながらも、ニヤニヤ。
「爽子も恋する年頃なんだと思ってね」
「何言ってるのよ」
そもそも、泰介さんと引き合わせたのはパパの友人である神谷のおじさま。
それを、恋する年頃なんて言葉でくくって欲しくない。
『今ホテルに着いた。今日の仕事も順調だった。明日もう一日京都にいて、明後日の午後には帰れると思う』
『絶対に無理しないでくださいね。まだ事故から間がないんですから』
『わかっているよ。そうだ、明後日の夜食事に行こう』
『いいですね』
『また連絡する』
『楽しみにしています』
いつも通りのやりとり。
これも、泰介さんの事故が軽症で済んだお陰。
「なんだかご機嫌だな」
珍しく早く帰ってきたパパが、マジマジと私を見ている。
「何よ。何か言いたいの?」
「別に」
言いながらも、ニヤニヤ。
「爽子も恋する年頃なんだと思ってね」
「何言ってるのよ」
そもそも、泰介さんと引き合わせたのはパパの友人である神谷のおじさま。
それを、恋する年頃なんて言葉でくくって欲しくない。