絵本彼氏と年上の私。



 ベットに座り、隣に座るようしずくを手招きして促す。しずくは、ゆっくりと白の隣に腰を下ろすと、白はしずくの体を支えながらゆっくりと押し倒した。


 「…………僕がこんなにも我慢できない男だと思いませんでした。」
 「そんなに緊張してるようには見えないけど………。」
 「さっきも言いましたが、僕はしずくさんが大好きなので、その人が心だけではなく体も自分の物になると思ったら、嬉しすぎて高揚して、早く欲しいと思ってしまうんです。」


 白がしずくの体に跨がり、そして片手をしずくの顔の横に置く。ギシッとベットが軋む音がする。


 「やっとしずくさんに触れられる……。優しくします。」
 「………うん。」


 白の手が頭を撫で、そのまま髪をすいていき毛先まで行き手から髪が離れると、そのまま頬に熱い指先を撫でるように触れた。
 そして、今まで1番熱い唇同士が触れ合った。



 そこからは、白は優しく、時に強くて甘くしずくの体を求めた。
 しずくは恥ずかしさから目を逸らそうとしたけれど、白はそれを許さず、「僕を見ててください。」と言った。彼の動きやしぐさ、そして色っぽい声。全身でそんな大人の色気溢れる彼を感じ、しずくは朦朧としてしまっていた。

 ガウンはすぐにほどかれ、しずくは恥ずかしさのあまりに白の手を取ってしまう。



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