絵本彼氏と年上の私。
「しずくさん?怖い、ですか?」
「ううん………私だけは恥ずかしいよ………。」
「……そうですね。僕も脱ぎます。」
優しく微笑むと、白はすぐにガウンを脱いで、ベットの端に乱雑に置いた。
目の前には、細くほっそりとした彼の体。しっかりと引き締まっており、白が身体を鍛えあげているのがわかる。
しずくは彼の身体を見つめてしまっていると、白がクククッと笑った。
「………え?」
「いや、僕もしずくさんの身体、すっごい見てるので何も言えないんですけど。やっぱり見られるのは恥ずかしいですね。」
「………白くんはかっこいいんだから、恥ずかしがらなくてもいいと思うけどな………。」
「それは僕の台詞ですよ。こんなにかわいいのに、どうして隠したりするんですか……。」
「っっ………ちょっと………白くん………あぁ………
。」
白は、しずくが腕で隠していた胸元を露にさせて、そこに吸い付くようなキスを落とす。すると、我慢出来なかったしずくの甘い声が部屋に響いた。
そこからは白に翻弄され、夢中になってしまった。優しいけど、少し意地悪で、甘えたり甘えさせたり、しずくを激しく求めたり。
普段は見る事が出来ない白を感じる事が出来た。
何度か、白に求められ身体を重ねた後。
しずくは、甘いけだるさを感じながら、すぐに寝てしまった。
上手く動かない身体は、彼に触れられるだけで熱を帯びてしまった。
けれど、寝ている時に感じた彼に抱きしめられる感覚は、とても心地よくて安心した気持ちにさせてくせた。
そのため、しずくは白をぬくもりを感じながら深い眠りに落ちていったのだった。