アンバランスな想い
生徒会長 松川光汰
『愛しのハニーへ
今夜は職場の飲み会らしい
マコに誘われたから
あいつの保護者役として参加する
夕飯はいらなけど
夜食はよろしくな!
愛情たっぷり
茶漬けで』
『スーちゃんへ
学年の先生たちと飲み会だから
夕飯はいらないです
ついでに瑛ちゃんも誘ったから
たまには瑛ちゃんのいない家で
ゆっくりしてね~』
「お姉ちゃんも瑛ちゃんも
律儀だよね」
光ちゃんの家でくつろぐ私は
携帯をテーブルに置いた
「スーちゃんにはね
僕には二人ともメールしてこないよ」
「え?
お姉ちゃんはしてくるんじゃないの?」
光ちゃんは勉強の手を止めると
首を横に振った
「マコ姉もしてこない
会ってるときは甘えてくるけど
意外とクールだよ」
「ふぅん
なんかイメージ、湧かないな~
いつでもメールしてそう」
「何だかんだ言ってても
スーちゃんには甘いよね
兄貴もマコ姉も」
「光ちゃんも?」
光ちゃんは笑うけど
返事はしてくれなかった
『光汰と一緒だからって
浮気はするなよ!』
テーブルに置いた携帯が鳴った
こんなメールをしてくるのは
瑛ちゃんだ
「めずらしい
兄貴からだ」
光ちゃんの携帯も
鳴った
今夜は職場の飲み会らしい
マコに誘われたから
あいつの保護者役として参加する
夕飯はいらなけど
夜食はよろしくな!
愛情たっぷり
茶漬けで』
『スーちゃんへ
学年の先生たちと飲み会だから
夕飯はいらないです
ついでに瑛ちゃんも誘ったから
たまには瑛ちゃんのいない家で
ゆっくりしてね~』
「お姉ちゃんも瑛ちゃんも
律儀だよね」
光ちゃんの家でくつろぐ私は
携帯をテーブルに置いた
「スーちゃんにはね
僕には二人ともメールしてこないよ」
「え?
お姉ちゃんはしてくるんじゃないの?」
光ちゃんは勉強の手を止めると
首を横に振った
「マコ姉もしてこない
会ってるときは甘えてくるけど
意外とクールだよ」
「ふぅん
なんかイメージ、湧かないな~
いつでもメールしてそう」
「何だかんだ言ってても
スーちゃんには甘いよね
兄貴もマコ姉も」
「光ちゃんも?」
光ちゃんは笑うけど
返事はしてくれなかった
『光汰と一緒だからって
浮気はするなよ!』
テーブルに置いた携帯が鳴った
こんなメールをしてくるのは
瑛ちゃんだ
「めずらしい
兄貴からだ」
光ちゃんの携帯も
鳴った