ヴァンパイア†KISS
いろんなことが起き過ぎて、最近もの思いにふけることが多くなったなぁなんて思ってると。
トントンと扉を叩く音がして、
「カレン、ちょっといいかしら?お父様が入り口までいらっしゃってるわよ」という寮長さんの声が聞こえた。
え!?
パパ、カナダにいるんじゃなかったっけ!?
「あ、は、はい!今行きま~す!」
パパがこの寮を直接訊ねてくるなんて何事と慌てて着替える。
パパは仕事が忙しく日本にいたってほとんど会わない日が多い毎日だったから、わたしはパパがいないのが当たり前になっていた。
前に会ったのは、このイギリス留学に送り出してくれた時だったから、約1年前ということになる。
しかも電話じゃなくて直接会いにくるなんて……。
わたしは白のダッフルコートをつっかけると、寮の廊下を走って息を切らしながらパパが待っているだろう来客室へと入った。
「パパ!!」
来客室を開けると、黒のコートをダンディーに着こなしたパパがソファに座ってわたしを振り返った。
「花恋。1年ぶりだな」
パパの顔を見た瞬間。
わたしははち切れんばかりの泣き笑いで、パパの胸に飛び込んでいた。
………我ながらに、バカだって思うけど。
わたしは、パパが大好きだ―――。
トントンと扉を叩く音がして、
「カレン、ちょっといいかしら?お父様が入り口までいらっしゃってるわよ」という寮長さんの声が聞こえた。
え!?
パパ、カナダにいるんじゃなかったっけ!?
「あ、は、はい!今行きま~す!」
パパがこの寮を直接訊ねてくるなんて何事と慌てて着替える。
パパは仕事が忙しく日本にいたってほとんど会わない日が多い毎日だったから、わたしはパパがいないのが当たり前になっていた。
前に会ったのは、このイギリス留学に送り出してくれた時だったから、約1年前ということになる。
しかも電話じゃなくて直接会いにくるなんて……。
わたしは白のダッフルコートをつっかけると、寮の廊下を走って息を切らしながらパパが待っているだろう来客室へと入った。
「パパ!!」
来客室を開けると、黒のコートをダンディーに着こなしたパパがソファに座ってわたしを振り返った。
「花恋。1年ぶりだな」
パパの顔を見た瞬間。
わたしははち切れんばかりの泣き笑いで、パパの胸に飛び込んでいた。
………我ながらに、バカだって思うけど。
わたしは、パパが大好きだ―――。