ヴァンパイア†KISS
世界が反転し天井に吊り下げられているシャンデリアが見えたと同時に、誰かに背中を支えられた気がしたけど。
わたしはそのまま、自分の意思とは裏腹に、無意識の世界へ落ちていった。
ミュージックが聴こえる。
無意識の中で、わたしはホールから漏れてくるワルツを聴いていた。
昔、パパに教えられたワルツのステップを思い出す。
踊りながら、ママが死んだという知らせが届いたことも……。
わたしが5つの時に病気で亡くなったママ。
まだ、若く美しかったのに……!
ママがよく歌ってくれたワルツの音楽がせせらぎのように頭の中を流れてくる。
ラ・ラ・ラ………。
「ラ・ラ・ラ、ラ・ラ………」
思わず口ずさんだ自分の声にハッとして瞳を開けた。
瞳のずっと先には、真っ暗闇な海にぽっかりと浮かんでいる満月。
ぼんやりと、満月の美しさに見とれる。
「……!?」
突然、ぶるっと寒気がし、わたしは身震いをした。
冷たい……。
首筋が、焼けるように冷たい!!
わたしはそのまま、自分の意思とは裏腹に、無意識の世界へ落ちていった。
ミュージックが聴こえる。
無意識の中で、わたしはホールから漏れてくるワルツを聴いていた。
昔、パパに教えられたワルツのステップを思い出す。
踊りながら、ママが死んだという知らせが届いたことも……。
わたしが5つの時に病気で亡くなったママ。
まだ、若く美しかったのに……!
ママがよく歌ってくれたワルツの音楽がせせらぎのように頭の中を流れてくる。
ラ・ラ・ラ………。
「ラ・ラ・ラ、ラ・ラ………」
思わず口ずさんだ自分の声にハッとして瞳を開けた。
瞳のずっと先には、真っ暗闇な海にぽっかりと浮かんでいる満月。
ぼんやりと、満月の美しさに見とれる。
「……!?」
突然、ぶるっと寒気がし、わたしは身震いをした。
冷たい……。
首筋が、焼けるように冷たい!!