ヴァンパイア†KISS
「花恋!!」
隣にうつ伏せに倒れこんだわたしをかずちゃんが慌てた様子で抱き起こそうとした。
わたしは朦朧とする意識の中で、デュオの声だけがなぜか聞こえた。
「カレン!!」
かずちゃんが抱き起こし何かを叫んでいるわたしのすぐ傍にデュオの姿が映る。
「どけ!!」
デュオはかずちゃんを払いのけわたしを抱き取ると、わたしの首筋の脈、そして、心臓に触れた。
わたしは息も絶え絶えに苦しい呼吸をしながら、薄く瞳を開けてデュオを見ていた。
「デュ…オ、…苦しい…」
「……血の発作だ…!」
デュオはかずちゃんと神藤社長が心配げに見守る中、
白く光る牙を突き出し自分の手首を噛んだ。
ジュル…という血をすする音だけがしんとした部屋に響き、かずちゃんと神藤社長は固まったように立ったまま見つめていた。
わたしはデュオの腕の中でぼんやりした意識の中、ただデュオのことだけを想っていた。
デュオ……わたし…死んじゃうの…?
もう、あなたと結ばれることはないのかな……。
その瞬間。
デュオはわたしの口を一気に手で開かせると、その血を含んだ唇をわたしに覆い被せた。
「……ん…!」
デュオの血の匂いと味が口いっぱいに広がり、わたしは恍惚とした気分でゴクンと喉を鳴らした。
ドクドクと速かった鼓動が、徐々にトクントクンと整っていくように、わたしの体はデュオの血を受け入れていた。
「デュオ!何をしてるんだ……。やめろ……!!」
かずちゃんがはっとしたように駆け寄る。
デュオは血の滴る顔を上げ、かずちゃんにたぎるような熱い視線を向け、叫んだ。
「黙って見てろ!カレンを死なせたいのか!?」
隣にうつ伏せに倒れこんだわたしをかずちゃんが慌てた様子で抱き起こそうとした。
わたしは朦朧とする意識の中で、デュオの声だけがなぜか聞こえた。
「カレン!!」
かずちゃんが抱き起こし何かを叫んでいるわたしのすぐ傍にデュオの姿が映る。
「どけ!!」
デュオはかずちゃんを払いのけわたしを抱き取ると、わたしの首筋の脈、そして、心臓に触れた。
わたしは息も絶え絶えに苦しい呼吸をしながら、薄く瞳を開けてデュオを見ていた。
「デュ…オ、…苦しい…」
「……血の発作だ…!」
デュオはかずちゃんと神藤社長が心配げに見守る中、
白く光る牙を突き出し自分の手首を噛んだ。
ジュル…という血をすする音だけがしんとした部屋に響き、かずちゃんと神藤社長は固まったように立ったまま見つめていた。
わたしはデュオの腕の中でぼんやりした意識の中、ただデュオのことだけを想っていた。
デュオ……わたし…死んじゃうの…?
もう、あなたと結ばれることはないのかな……。
その瞬間。
デュオはわたしの口を一気に手で開かせると、その血を含んだ唇をわたしに覆い被せた。
「……ん…!」
デュオの血の匂いと味が口いっぱいに広がり、わたしは恍惚とした気分でゴクンと喉を鳴らした。
ドクドクと速かった鼓動が、徐々にトクントクンと整っていくように、わたしの体はデュオの血を受け入れていた。
「デュオ!何をしてるんだ……。やめろ……!!」
かずちゃんがはっとしたように駆け寄る。
デュオは血の滴る顔を上げ、かずちゃんにたぎるような熱い視線を向け、叫んだ。
「黙って見てろ!カレンを死なせたいのか!?」