ヴァンパイア†KISS
昨夜はデュオの胸で泣くわたしをずっと抱きしめてくれていた。
そして、かずちゃんに襲われそうになったわたしをデュオは気にしていたみたいだ。
だって昨日から、ほとんど手を繋ぎっぱなしなんだもん。
泣きながらいつの間にか眠ってしまったベッドの上でも、デュオはずっと手を離さなかった。
わたしがデュオに引っ張られながら、手荷物を持ってかずちゃんの家の玄関にたどり着くと、神藤社長が待っていた。
神藤社長は残念そうな笑顔を浮かべる。
「デュオ、花恋さん。君達がここを出て行ってしまうのは寂しいが、君達の血に感謝している。必ず治療法を見つけると約束しよう」
「……ありがとうございます」
デュオが丁寧にお礼を言う。
「神藤社長、こんなことになってしまってごめんなさい。でも、社長のご親切は有難かったです。わたしの血で良ければまたいくらでも提供します。だから、ウルフと、わたしたちヴァンパイアを助けてください」
「もちろんだよ。和希はショックを受けているが、あれで立ち直りが早い男だ。気に病まないでくれ。それに私は君達を見ていて思ったよ。君達は、血の繋がり以上に惹かれあっているって、ね」
「……え!?」
神藤社長の不意打ちのような言葉に、わたしの顔は真っ赤になっていた。
あたふたしているわたしの頭をデュオは引き寄せると、
「ええ、大切な女性です」
そう言って、わたしの後頭部にキスをした。
「………!!」
「はは、あてられるね」
わたしの顔はゆでだこになっていた。
デュオ~、抱かれなくても廃人になっちゃうよ、わたし……!
デュオはわたしの手を引きながらドアを開け放つ。
「神藤社長、住む場所の提供、感謝します」
そして、かずちゃんに襲われそうになったわたしをデュオは気にしていたみたいだ。
だって昨日から、ほとんど手を繋ぎっぱなしなんだもん。
泣きながらいつの間にか眠ってしまったベッドの上でも、デュオはずっと手を離さなかった。
わたしがデュオに引っ張られながら、手荷物を持ってかずちゃんの家の玄関にたどり着くと、神藤社長が待っていた。
神藤社長は残念そうな笑顔を浮かべる。
「デュオ、花恋さん。君達がここを出て行ってしまうのは寂しいが、君達の血に感謝している。必ず治療法を見つけると約束しよう」
「……ありがとうございます」
デュオが丁寧にお礼を言う。
「神藤社長、こんなことになってしまってごめんなさい。でも、社長のご親切は有難かったです。わたしの血で良ければまたいくらでも提供します。だから、ウルフと、わたしたちヴァンパイアを助けてください」
「もちろんだよ。和希はショックを受けているが、あれで立ち直りが早い男だ。気に病まないでくれ。それに私は君達を見ていて思ったよ。君達は、血の繋がり以上に惹かれあっているって、ね」
「……え!?」
神藤社長の不意打ちのような言葉に、わたしの顔は真っ赤になっていた。
あたふたしているわたしの頭をデュオは引き寄せると、
「ええ、大切な女性です」
そう言って、わたしの後頭部にキスをした。
「………!!」
「はは、あてられるね」
わたしの顔はゆでだこになっていた。
デュオ~、抱かれなくても廃人になっちゃうよ、わたし……!
デュオはわたしの手を引きながらドアを開け放つ。
「神藤社長、住む場所の提供、感謝します」