ヴァンパイア†KISS
「すごい歓声ですね。デュオ、タンゴでも踊ったらどうですか?」
カルロが熱気を楽しむように微笑んだ。
「そうですよ、デュオ様!デュオが踊れば皆、デュオ様にひれ伏します」
ブルースが興奮した様子で目を輝かせた。
デュオは瞳を細めて沈黙する。
そしてわたしを見ると、片手を差し出した。
「行こう、カレン。私たちの部屋がある」
「……デュ…オ?」
デュオの表情はなんとなく、寂しげに見えた。
手をとったわたしを連れて、デュオはそのまま広間を突っ切って歩いていく。
わたしの後ろで、ブルースやカルロがぽかんと見つめていたけれど。
デュオは構うことなく、広間を出て城の2階への階段を上り始めた。
「デュオ、今日は踊りたくないの?」
わたしがそう聞いた瞬間、デュオは階段の手すりを片手で握り締め、片膝をついた。
「………デュオ!!」
「……くっ…」
デュオは苦しげに息を吐き、眉をしかめる。
「デュオ、どうしたの!?」
「なんでも…ない、カレン」
デュオは顔を歪ませながら、微笑む。
「なんでもなくないよ!こんなに苦しそうなのに…!!」
デュオは手すりに掴りながら立ち上がると、再び階段を上り始めた。
……デュオ……。
『今は平気そうにしてても、いずれはわからないわ。ヴァンパイアはね、体にエクスタシーが流れていないと、体力を失っていくの』
ルシアのいつかの言葉が甦る。
………デュオ……!!
カルロが熱気を楽しむように微笑んだ。
「そうですよ、デュオ様!デュオが踊れば皆、デュオ様にひれ伏します」
ブルースが興奮した様子で目を輝かせた。
デュオは瞳を細めて沈黙する。
そしてわたしを見ると、片手を差し出した。
「行こう、カレン。私たちの部屋がある」
「……デュ…オ?」
デュオの表情はなんとなく、寂しげに見えた。
手をとったわたしを連れて、デュオはそのまま広間を突っ切って歩いていく。
わたしの後ろで、ブルースやカルロがぽかんと見つめていたけれど。
デュオは構うことなく、広間を出て城の2階への階段を上り始めた。
「デュオ、今日は踊りたくないの?」
わたしがそう聞いた瞬間、デュオは階段の手すりを片手で握り締め、片膝をついた。
「………デュオ!!」
「……くっ…」
デュオは苦しげに息を吐き、眉をしかめる。
「デュオ、どうしたの!?」
「なんでも…ない、カレン」
デュオは顔を歪ませながら、微笑む。
「なんでもなくないよ!こんなに苦しそうなのに…!!」
デュオは手すりに掴りながら立ち上がると、再び階段を上り始めた。
……デュオ……。
『今は平気そうにしてても、いずれはわからないわ。ヴァンパイアはね、体にエクスタシーが流れていないと、体力を失っていくの』
ルシアのいつかの言葉が甦る。
………デュオ……!!