ヴァンパイア†KISS
解き放たれた封印
わたしたちはそのままガイアへと向かった。
まだ空に浮かんでいる満月がまっすぐに地上を照らしているその時刻。
なぜか胸騒ぎがする心を夜空の月を見上げることで落ち着けようと試みる。
デュオと結ばれた初めての夜なのに。
その余韻に浸ることもなく、わたしとデュオはヴァンパイアの巣窟、100年前にウルフが封印したという『ガイア』へとひた走っていた。
わたしたちがいたヴァンパイアの城からはさほど遠くないその場所。
途中、カルロとエマが100年前から住処にしていた地下牢の近くの教会を通り過ぎる。
夜の教会はひっそりと闇に匿れ、掲げられた金色の十字架だけが闇にぽっかりと浮かんでいるようだった。
先にガイアへと向かったウルフとエマ、それにブルースにサラが気がかりだった。
シエルからもらった月の力と満月のパワーで金糸に輝くわたしの髪が夜風にサラサラと揺れる。
わたしは自分の手をしっかりと握って走るデュオの艶のある銀髪の襟足が夜風にサラサラと揺れるのを見つめながら走っていた。
彼に抱かれて、前よりもっと強く感じる。
デュオ………この手を決して離したくない……!!
まだ空に浮かんでいる満月がまっすぐに地上を照らしているその時刻。
なぜか胸騒ぎがする心を夜空の月を見上げることで落ち着けようと試みる。
デュオと結ばれた初めての夜なのに。
その余韻に浸ることもなく、わたしとデュオはヴァンパイアの巣窟、100年前にウルフが封印したという『ガイア』へとひた走っていた。
わたしたちがいたヴァンパイアの城からはさほど遠くないその場所。
途中、カルロとエマが100年前から住処にしていた地下牢の近くの教会を通り過ぎる。
夜の教会はひっそりと闇に匿れ、掲げられた金色の十字架だけが闇にぽっかりと浮かんでいるようだった。
先にガイアへと向かったウルフとエマ、それにブルースにサラが気がかりだった。
シエルからもらった月の力と満月のパワーで金糸に輝くわたしの髪が夜風にサラサラと揺れる。
わたしは自分の手をしっかりと握って走るデュオの艶のある銀髪の襟足が夜風にサラサラと揺れるのを見つめながら走っていた。
彼に抱かれて、前よりもっと強く感じる。
デュオ………この手を決して離したくない……!!