ヴァンパイア†KISS
ムチのようにしなやかに跳ねる足。

黒のシャツから覗かせるセクシーな胸元。

その腕が流れるようにわたしの右足を絡め取り、その肩へ乗せ、軽やかにわたしの左足を引きずりながらバックステップを踏む。

哀愁も憂いも帯びた唇。

リフトしたわたしの胸元に口づけるように近づき、華のようにわたしの赤のスカートを揺らめかせる。

……官能が、押し寄せる。

デュオの愛と情熱が、わたしの胸に降り注ぐ。

感じる。

デュオに抱かれた時よりも、もっと。




――――あなたの、狂おしいほどの愛を……………!!!




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