ヴァンパイア†KISS
その時。
とんでもなく大きな轟音がヴァンパイア・キスに響き渡った。
ゴゴォーーーン!!
「な…なんだ!?」
ヴァンパイアたちが不安げに辺りを見回し、揺れる地面にバランスを崩していく。
「デュオ!!」
自分もバランスを崩しそうになりながら、肩をしっかりと抱いてくれているデュオを見上げた。
彼は片目を細めてヴァンパイアたちの先の壁のほうをまっすぐに見据えていた。
「……父上…!」
ユーゴ!?
あまりに激しく揺れ動く地面にバランスを崩し倒れていくヴァンパイアたちの向こう。
そこに、月の力によって美しく変身したユーゴはいなかった。
醜悪な獣のような顔。
血管が顔中に浮き出た禍々しい姿。
ユーゴは再び攻撃的な彼の姿に戻っていた。
「……私たちのエクスタシーで父の月の力の均衡が崩れた。大量のエクスタシーを吸って体内に滞留できなくなった月のエナジーが一気に溢れ出そうとしている……!」
デュオの言葉を聞きながらユーゴを見やる。
彼は苦しみ呻き、頭を両手で押さえながら今にも爆発しそうに揺れていた。
「デュオ…!ユーゴはどうなるの!?」
「……このままだと、放出される月のエナジーによって『ヴァンパイア・キス』は消滅する…」
………消滅する…………!!!
とんでもなく大きな轟音がヴァンパイア・キスに響き渡った。
ゴゴォーーーン!!
「な…なんだ!?」
ヴァンパイアたちが不安げに辺りを見回し、揺れる地面にバランスを崩していく。
「デュオ!!」
自分もバランスを崩しそうになりながら、肩をしっかりと抱いてくれているデュオを見上げた。
彼は片目を細めてヴァンパイアたちの先の壁のほうをまっすぐに見据えていた。
「……父上…!」
ユーゴ!?
あまりに激しく揺れ動く地面にバランスを崩し倒れていくヴァンパイアたちの向こう。
そこに、月の力によって美しく変身したユーゴはいなかった。
醜悪な獣のような顔。
血管が顔中に浮き出た禍々しい姿。
ユーゴは再び攻撃的な彼の姿に戻っていた。
「……私たちのエクスタシーで父の月の力の均衡が崩れた。大量のエクスタシーを吸って体内に滞留できなくなった月のエナジーが一気に溢れ出そうとしている……!」
デュオの言葉を聞きながらユーゴを見やる。
彼は苦しみ呻き、頭を両手で押さえながら今にも爆発しそうに揺れていた。
「デュオ…!ユーゴはどうなるの!?」
「……このままだと、放出される月のエナジーによって『ヴァンパイア・キス』は消滅する…」
………消滅する…………!!!