ヴァンパイア†KISS
「ガイアの入り口……やっと来たわ」

追ってくるユーゴからつかず離れずでたどりついたガイアの入り口。

100年間、ウルフとエマの血で封印されていたその扉。



――――今、ここを再び、封印する―――!!!




「ユーゴ、この扉の外まで来るのよ」

ガイアの入り口を出て、月が浮かぶ草原の中、ユーゴを待ち受ける。

ガイアは一度封印すると、100年は開かない。

でも……ガイアやみんなを護るにはこれしかない。

わたしがユーゴをおびき出し、ガイアを封印する。

そうすれば、みんなやヴァンパイア・キスにまでユーゴの月の力が及ぶことはない。

……わたしは、ユーゴに月の力を奪われ、殺されるかもしれない。

でも………みんなを…デュオを護りたい!!

「……ぐぉあああああ……」

禍々しいうめき声をあげ、ユーゴがガイアの外へゆっくりと這い上がり、出てくる。

……来た!!

ユーゴが完全に出てくる隙を逃さないように身構える。

出てきたら、わたしの血でガイアを封印する……!!


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