ヴァンパイア†KISS
サラは絶対に見つけてみせるとはりきっていたけど、頭が痛かったわたしは今日のところは休ませていただいた。
もう限界ですよ、サラさん…。
「はぁ……」
部屋に帰ると枕に顔をうずめてベッドに突っ伏したわたしはそのまま深い眠りへとついていた。
月が陰りをみせ、誰しもが深い眠りについた頃。
ベッドに寝ていたわたしは突然体の上に重みを感じ、目を覚ました。
窓のカーテンの隙間から微かに月明かりが差し込むだけの薄暗い部屋の中。
目を凝らして上に乗っている物体を見上げると、それは確かに人影で、顔は全く見えないのに、腰まで長く伸びた銀髪だけがやけに妖しく目に飛び込んできた。
「だ……れ…?」
「エマ……許してくれ…」
エ……マ……?
甘美な美声のその持ち主は、わたしのパジャマの襟の部分を両手で掴むと一気に引き千切りそのままわたしに覆いかぶさる。
「!?」
男は「…ハ…ァ」と悩ましげに吐息を漏れさせると、唇を獣のように淫らに開いてわたしの首にその牙を突きたてた。
「ん……は…ぁ、や…めて…」
「ズズ…ジュ…ル」と血を吸う音が頭に響いてきてわたしが男を跳ね除けようとしたその時。
もう限界ですよ、サラさん…。
「はぁ……」
部屋に帰ると枕に顔をうずめてベッドに突っ伏したわたしはそのまま深い眠りへとついていた。
月が陰りをみせ、誰しもが深い眠りについた頃。
ベッドに寝ていたわたしは突然体の上に重みを感じ、目を覚ました。
窓のカーテンの隙間から微かに月明かりが差し込むだけの薄暗い部屋の中。
目を凝らして上に乗っている物体を見上げると、それは確かに人影で、顔は全く見えないのに、腰まで長く伸びた銀髪だけがやけに妖しく目に飛び込んできた。
「だ……れ…?」
「エマ……許してくれ…」
エ……マ……?
甘美な美声のその持ち主は、わたしのパジャマの襟の部分を両手で掴むと一気に引き千切りそのままわたしに覆いかぶさる。
「!?」
男は「…ハ…ァ」と悩ましげに吐息を漏れさせると、唇を獣のように淫らに開いてわたしの首にその牙を突きたてた。
「ん……は…ぁ、や…めて…」
「ズズ…ジュ…ル」と血を吸う音が頭に響いてきてわたしが男を跳ね除けようとしたその時。