ヴァンパイア†KISS

氷の視線

最初の刻印を刻まれたときは、意識もなかった。

2度目は、快感に酔いしれた。

そして、今は………



デュオ。



あなたの吐息さえ、――――愛しい。




たとえあなたにとって、これが獲物を弄ぶゲームでも。



わたしは喜んで、あなたの罠にかかるわ。



デュオ―――こんな愛、今まで知らなかった………。




『ウルフ、こんな愛、今まで知らなかった。ヴァンパイアに会って初めて知るなんて』



「!?」



これは……エマの声。


頭の奥で、エマの声が優しく響く。


「エマ……」



思わず口にしたその名前に、デュオが動きを止めてわたしを凝視した。



「お前は、エマを感じるのか……?」





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