花咲くその日まで
「じゃあ、
 約束道理、
 日和ちゃんと話しさせてあげる。」

ドキドキ。

「日和ちゃん、検査の時間だよ。」

「はい。」

透きとおった声。
聞いているだけで心が清らかになるようだ。

「そちらの方は?」

えっ。

「もう、
 人がいることに気ずけるようになったの。」

「ふふ、それだけじゃないですよ。
 もう杖を使って歩けるようにもなったんですよ。」

「さすが日和ちゃん。」




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