花咲くその日まで
「ハァ。」

口からため息が出た。

「またお前か。」

呆れた様な口ぶりで、
俺は、言った。

そこにいたのは、
昨日、俺を怒鳴った、
看護婦だった。

「またって何よ、
 それはこっちのセリフ。
 あなたもまた、
 ココデ人の部屋覗いてる。」

彼女は、横目でこちらを見ながら言った。

「べっ、べつに覗いてる訳じゃねーよ。」

「ふ~ん、そうなんだ。
 じゃっ何してたのかな~。」

彼女は、
意地悪な言い方をするのが、
好きなようだ。
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