三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ零



もしかしたら弱小の組か
新興組なのかもしれない。


「黒蛇組っていうと…
乱舞組とよく対立しているあの?」


どうやら親父は知っているようで
グラスをテーブルに置き、
腕を組んだ。


「そうよ」


オーナーが、
親父のグラスにウィスキーを注ぐ。
親父はそれを一口飲み、


「黒蛇組がねぇ…。
このままいくと
本郷とも対立するのかな」


としみじみ呟いた。

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