三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ零


まぁ、親父の事情は
俺に関係のないことだし。

それに、あの女の子とは
深い意味はなく気になる。

俺は頷いた。


「終わったら家に
戻っておけばいいんだろ」

「あぁ」


親父がウィスキーを飲みながら親指を立て、
グッジョブの合図を示した。

俺は腰を浮かせる。


「この時間なら、
リリーは店を出て行くはずよ。
上がりの時間だから。

外を見張っていれば
会えるんじゃないかしら」


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