三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ零
店で人気が出なければ、
生きてけるだけの
お給料は手に入らない。
人気を出す為には、
男の欲望を満たして
あげなきゃいけない。
それは大して難しくなくて
男と経験のない私にもできた。
優しくしてあげるとか
無理に媚びなくても人気は出るり
ただ、感じていなくても、
感じたフリをすればいいだけ。
「わかってます」
私はそう答え、
服を着替える為に
ロッカーへ向かった。
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それから3時間。
私は六人の男を愉しませ、
疲労に襲われた。
仕事場に持ち込んだ煙草を取出し、
口に銜える。
それからルーム内のライターで
煙草の先に火をつけた。
「リリーちゃん、
煙草好きだねぇ…」