三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ零

店で人気が出なければ、
生きてけるだけの
お給料は手に入らない。

人気を出す為には、
男の欲望を満たして
あげなきゃいけない。

それは大して難しくなくて
男と経験のない私にもできた。

優しくしてあげるとか
無理に媚びなくても人気は出るり

ただ、感じていなくても、
感じたフリをすればいいだけ。


「わかってます」


私はそう答え、
服を着替える為に
ロッカーへ向かった。


*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


それから3時間。

私は六人の男を愉しませ、
疲労に襲われた。

仕事場に持ち込んだ煙草を取出し、
口に銜える。

それからルーム内のライターで
煙草の先に火をつけた。


「リリーちゃん、
煙草好きだねぇ…」

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