三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ零
視界が涙で滲む。
何で私の部屋を汚すの…。
私が何か悪いことを
したとでもいうの?
その時、
タイミングの悪いことに、
あの女が起き上がった。
そして、私の所まで下着姿で近づいてくる。
「…ボーナス日。
だったんだろ?」
低い声で、そう囁いた。
ゾクッと鳥肌が立つ。
どうして、それを知ってんの?
私は悪魔の女を睨んだ。
「知ってんだよ。
隠し事なんか…するなよ。
なぁ?」
女はそう言って
ニヤリと笑った。