三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ零
女の高笑いが
ぼんやりする意識の中に
響いていた。
激しい頭痛の中
意識が遠のくのを感じて
逃げるように私は
意識を手放した。
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次に目が覚めたとき、
窓の外は眩しいほどに
明るかった。
部屋の温度は上がっていて、
あれからかなり時間が
経っていることがわかる。
「…学校は…
行くだけ無駄ね」
私は前髪を掻き上げ、呟いた。
ポケットからスマホを取出し、
時間を確認する。
午前11時。
既に、3時間目の授業が
始まっている頃だ。
「今夜もあの女の為に、
働くちゃいけないのかしら」
私は呟き、
それから耳を澄ます。