マイクロOL。

マイクロOLも恋愛漫画好きだよ？

えへへ。

椎子と連絡。

「おはようございます」
「おはよう。

マイクロOLよ。

雑誌が電子書籍で出る頃だぞ？」

「恋愛雑誌だね？」

「そうだな」と椎子。

「ねえ。
教養主義ってどうなったの？」

「それは答え方で変わる。
教養主義が小説から完全には無くなったわけではないからだ」

「どうして？」とあたし。

「ふむ。

難しいことを避けて話すと、教養の有無はやはり重要だからだ」と椎子。

「教養とは？」
「リアルな文化といってもいい。

伝統や古典にはそれだけの面白さがあって、それを別の角度から捉えたものが教養主義だからだ」