危険な愛に侵されて。
「はぁ、まだまだパーティーってこれからなのよね」
「当たり前だろ」
「疲れた、何か飲み物とってきて」
「お前な…酒とってくるぞ」
「絶対にお酒は飲めないから他のにしてよね」
仮にも未成年だし、お酒のにおいでもすでに体が受け付けない私。
なんとなく弱いのだろうということはわかった。
お母さんが弱かったため、まったく飲まない人だったから多分同じなのだろうと思う。
「じゃあここで待ってろ」
何だかんだ優しい雪夜は、素直に飲み物をとってきてくれるらしく。
けれどその途中で誰かに話しかけられており、簡単に無視できないためすぐには戻ってこないだろうと思った。
仕方なく自分の足で飲み物を取りに行く。
ジュースもあったけれど、子供と思われないよう水を選んでそれを喉に通した。
「……ねぇ、あれが涼雅様の…」
「何あの感じ」
「絶対色目使って…」
ようやく一息つけたところで、ふと視線を感じた。