『再会』筆に込められたラブレター
きれいな字で書道サークルと書かれてあった

ノックをしてどうぞの返事を聞いてからドアを開けた

「こんにちは、見学いいですか?」

「いいよ」

昨日チラシを配っていた真穂のいうイケメン部長が私達を中へと手を出してくれた

「書道の経験は?」

「小、中学校としてました、母が教室開いてて」

莉奈は答える

そこへ真穂がやって来た

「友達です」

「いらっしゃい、君は経験は?」

「小学校卒業まで習ってました」

「じゃあ基本はできてそうだね」

部長は入部届けと書かれた紙を二枚出し私達に配る

「もし入るようならこの紙出してくれるかな」

二人は頷いた

「何か書いてみる?夏休みに入るころから学祭まで忙しくなるんだ、今日は部員はあまりきてないけど10人くらいいるよ」

「あの、教えて下さい」

真穂は積極的に部長に話かけて椅子に座りマンツーマンで教えてもらっていた

私は……教室に飾られていた部員の作品を見ていた、きっと普段は展示してないであろう大きな作品まで飾られてあった

あまり大きな作品は書いたことないんだよね~

私は小学校からバドミントンをクラブチームでしていたと同時に書道も母の影響というか、もはや強制?で書いていたところがある

小学校の時に母の関連の展覧会に半切(はんせつ)という大きさのものを書いたっきりだな

何の字だったかな、学校の宿題も兼ねてたから
たしか温故知新だったかな

などと思いだしながら見ているとガラッとドアが開いた

「先輩持ってきました」

「勇斗?」
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