こうやって生きてきた
そして
そんなある日、
兄が少年院へ入ってしまった

それをきっかけに
父の暴力を止める人がいなくなった…

姉は姉で夜は家にいない…
私と9つ下の弟と母

その夜は初めて
母が死んでしまいそうな気がした…


亜由美「お願い、やめて〜」

初めて父に向かって言えた言葉だ


その後に母の呼吸が乱れ始め
緊急搬送…

その時は 過呼吸 と診断されたようだった

中学2年生の時
父と母は離婚した…

子供に対し
親はどちらがいいか?と必ず聞くだろう…

そんなのに答えなんてあるはずがない…

どんな父であろうが、
父の優しい一面も覚えてる…

父はよく「あーちゃん」と私の事を呼んでいた…

父に叩かれた事もなければ
私は怒鳴られた事もなかった…

父は兄に、すごく厳しかった…
きっと自分の思うように育てたかったんだろうか…

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