恋の掟
ちょっとした妄想。
いや違う。
予想だよ。
絶対に。
あたしは着信の名前も見ないで、携帯を耳にあてる。
『はい?』
『真美おばちゃん、30才の誕生日おめでとう♪』
ちょっぴり落胆した。
その声は、今年、幼稚園に入園したばかりの姪っ子のゆうなだった。
ふたつ年下の妹は、20代前半でさっさと、できちゃった婚をしたのだった。
『どーせ、真美姉ちゃんの事だから、誕生日もひとり淋しく過ごしてると思ってさー。うちの可愛いゆうなの声聞かせてあげたのよ。』
ったく、腹立つわぁー
絶対に、近いうち結婚してやる。
そして、ゆうなよりずっとずっと可愛い子を産むのよ。
三十路の決意だった。
いや違う。
予想だよ。
絶対に。
あたしは着信の名前も見ないで、携帯を耳にあてる。
『はい?』
『真美おばちゃん、30才の誕生日おめでとう♪』
ちょっぴり落胆した。
その声は、今年、幼稚園に入園したばかりの姪っ子のゆうなだった。
ふたつ年下の妹は、20代前半でさっさと、できちゃった婚をしたのだった。
『どーせ、真美姉ちゃんの事だから、誕生日もひとり淋しく過ごしてると思ってさー。うちの可愛いゆうなの声聞かせてあげたのよ。』
ったく、腹立つわぁー
絶対に、近いうち結婚してやる。
そして、ゆうなよりずっとずっと可愛い子を産むのよ。
三十路の決意だった。