本当に好きなのは...
2人は私の幼馴染み。
隣の家に住んでいて、家族ぐるみで仲が良い。

と言っても、私はお母さんと2人暮らし。
お父さんは私が小さい頃に離婚して家を出て行った。
そこから、お母さんは家計を支える為に女手一つ一生懸命仕事をしてくれている。

だから、お母さんは家に帰るのは夜になることが多かったり、出張で家に帰って来ない日もある。

「いいよねー。環奈はさー、あんなイケメン2人と幼馴染みなんだもん」

羨ましいー！といつから居たのか、足をバタバタさせてる彼女は、私の親友、相沢千奈美。

通称ちなちゃん。

中学も同じでそこからずっと親友。
ちなちゃんとは今年も同じクラスになれたみたいでほっとしてる。

『新学期早々親友に言う言葉がそれ～？
私は、ちなちゃんと同じクラスでホッとしてるっていうのに～』

「だって、朝からあの二人と会話出来るなんて普通の女の子なら神様にお願いしても無理でしょ～？」

確かに今だって、2人と同じクラスになれた女子たちは凄く嬉しそうだし、
反対に、同じクラスになれなかった女子たちは不満そうな顔をしている。



そう、彼らふたりは校内で知らない人はいないぐらいに有名なふたりなのだ。


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