運命の恋~もしもあの時・・~
そんなやりとりをしていたらご飯が運ばれてきた。
正直こんな量を食べきれるか不安だった。
少し前の私ならペロリと食べれたのに。

「その田邉さんが知ってる私は痩せてたんでしょう?この量を食べきれてたの?」

私の中で痩せている人はあまり食べないイメージだから。
特に太ってて痩せた人は食べ過ぎないようにコントロールしているイメージだ。

「香織は昔も今も沢山食べてたよ。特にヨガを一日中教えるから3食はきちんとって食べてたなぁ。俺、最近外食やコンビニばっかりだから久々に香織の手料理食べたいよ。」

私は田邉さんに手料理を作ったことはない。
でも田邉さんはキラキラした目でこちらに訴えてくる。

「そうなんだ。田邉さんは料理はしないの?」

「俺は雑用係!主に香織が作ってる横で皿出したり洗い物したり。」

「へぇ~!本当にそんな旦那さんだったら私料理頑張っちゃうけどなぁ。」

つい旦那と比べてしまいそんなことを言ってしまう…
田邉さんにこんな事言ったらダメなのに。

「ハハッだから旦那だったつもりだったんだけどな…乗り替えOKだぞ。」

そんな冗談とも本気ともわからないような返事が返ってきた。
弱っているからって私サイテーだな…
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