運命の恋~もしもあの時・・~
11
平日の午前11時。
9月中旬、まだまだ残暑も厳しく容赦なく日差しが降り注ぐ中、私は田邉さんを待っていた。

どうしても私の作る肉じゃがや白和え、味噌汁が食べたいと言うのだ。

お弁当を作ろうかと提案してみたら作りたてがいいらしく田邉さんのお宅にお邪魔することになった。

う~ん、正直そんな人に披露できる腕前ではないんだけどなぁ。

しかも最近は落ち着いてるとはいえ、お宅にお邪魔するのも…

ただ、私の料理を食べて違うって何か記憶が戻ってくれたらいいと期待もある。

不安なのは家にあがること…
おばちゃんだしそんな心配いらないかなって思うけど自分の嫁だと思い込んでるからな…
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