運命の恋~もしもあの時・・~
「えっ?何で香織ちゃんが申し訳ないの?」

本当にわからないと言う顔で聞き返される。

「まずあの日、田邉さんと二人きりで家にいて、ご飯作ってただけというか、ちょっとありましたけどそんな所に夏川さん来て、一生懸命楽しませてくれたんですよ。しかも田邉さん私のこと好きって言うし…夏川さんのこと忘れてるし…」

「でも、忘れたのも香織ちゃんを好きと言い出したのも田邉だよ?夏川から田邉を奪ったわけではないでしょ?あと聞き捨てならないけどちょっと何があったの?」

あっ、気まずいところを突っ込まれた…
言っていいのかな?田邉さん怒るかな?

「え~と、キ、キ、キ、」

「キ?キス?」

鋭い!ご名答!!

「はい…まぁ私が危機感なく家に上がり込んでしまったから…」

顔が上げられず俯いたまま答える。

「危機感ないのは自覚あるんだ?確かに香織ちゃんの安全の為に田邉の家にはひとりで行くべきじやなかったね。呼んでくれたら良かったのに。」
< 129 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop