運命の恋~もしもあの時・・~
それに比べて私は…

ってよく卑屈に思ってしまうのが悪いくせだな。

なにより、あれから鏡を見るたび、着替えるたび、お風呂に入るたびにあの憎い言葉が蘇る!

『ただ、違ってるのは俺の知ってる香織は痩せてた。』

誰だよ!その香織は!!
絶対私じゃないし、なぜ見ず知らずの男にそんな事言われなくてはならないのか!

十分過ぎるほどわかってるよ。
チョコレートの誘惑に負ける意志の弱い自分を!

『厳密に言うと一緒にジムに通って痩せたんだ!』

もしやあなたは未来からきたの?
ってまさか…映画じゃあるまいし…
私に子供がいることも知らなかったし。

田邉さん、泣いてたなぁ。
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