運命の恋~もしもあの時・・~
そしてテーブルで突っ伏していつの間にか寝ていた。
さすがに10月だから朝方は冷え、寒くて目が覚める。

4時かぁ…
洗面所に行くと見るも無残に顔はむくみ目が腫れていた。
今日はどこにも行けないなぁ…
とりあえず娘に心配かけないように出来るだけのことはしないと…

蒸しタオルをつくり顔に当てる。
こんなタオルの温かさでさえ縋りたくなるほどだった…
誰か助けて…
今は母親としてもうまくやれる自信がない…
何がダメだったんだろう?どこで間違った?

もし旦那が浮気さえしなかったら私は稗田さんと会わなかった?惹かれなかった?
私は本当はどうしたいのかな?
旦那と別れて生きていく自信がない…なぜ?

そんなこと考えたらまた涙が溢れる…
タオルはもう冷めきって冷たいのに顔に押し当て泣いた。

「ママ?大丈夫?」

ドキッとした。
振り返えると娘が立っていた。

「あ、あ、うん。ごめんね…大丈夫だよ。」

慌てて顔を拭いて笑顔を作った。
でも娘の顔はみるみる険しくなり涙をポロポロ流し私に抱きついてきた。
私も抱きしめ返すと小さな手で私の頭を撫でてくれる。
泣いちゃダメなのにもう涙は止まらずしばらく娘を抱きしめて泣いた。
ごめんね…こんなママで…
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