運命の恋~もしもあの時・・~
それから泣き疲れて娘は眠ってしまった。
私は娘の寝顔を見てこれではダメだと思い有希にSOSの連絡をした。
もう私一人では無理だったから…

子供が3人いて仕事もしてる有希は私なんかよりすごく忙しいのに私と娘のために有給を取って朝一で駆けつけてくれた。
お義母さんに旦那さんと子どもたちをお願いしてきたらしい。

「かすみんご飯食べないと勉強ができなくなっちゃうよー!頭に元気をあげないと!ねっ?」

「うん、ママも食べてね。」

元気も食欲もない娘をみて本当に申し訳なく思う。
自分のことより私のことを心配してくれるなんて…

「ママは大丈夫なんだよ~!今は少し頑張りすぎちゃって故障中だけどこの有希ちゃんが頑張って直すから心配しないで!」

胸を張って言う有希を見て娘も笑顔になっている。
このままじゃダメだな…

有希が娘の世話をしてくれて学校へ送り出してくれた。
< 145 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop