運命の恋~もしもあの時・・~
「ヨガって本当に気持ち良いわね~。体が軽くなってきたわよ。」

お義母さんが嬉しそうにそう言ってくれる。

「はいっ適度な筋肉も付くらしくて、それに精神安定にもなるらしくて。」

「香織さん大変だったものね。昔は浮気なんて当たり前みたいな風習だったでしょう?してもいいとか、浮気されても女は騒ぐなみたいにね。でも女をバカにしてるわ!恥ずかしい話だけれどうちの長男は結婚して子どもも2人いるのに落ち着かなくてね~。大輔と正反対の性格なのよ…はぁ…」

大輔さんは有希の旦那さんだ。
旦那さんのことは全く知らなくて勝手に両親と一緒にいるから長男だと思ってた。

「もう、1度や2度じゃないのよ…。そりゃ愛想尽かされるわよね。嫁と子どもが出て行ってあとは弁護士から連絡があって会うことも電話で話すこともなかったみたいよ。私たちも孫にはもう会わせてもらえないからどこで何をしているかも知らないのよ…。まぁしっかりした嫁だったから心配はしていないけどね。」

有希からは一度も聞いた事なかったから驚いた。
だから弁護士をって言っていたのか…
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