運命の恋~もしもあの時・・~
「フフッ、はい、先輩の稗田です。ハハハッ。」

失礼な言い方してしまったけど、だいぶツボっていただけたみたいで押し殺してはいるけど笑いを隠しきれていない。

「す、すいません…ちょっと驚いてしまって…」

「いえいえ、こちらこそすいません。驚かせてしまったね。まさかオープンの日に来てもらえるなんて嬉しいよ。」

「えっ?今日オープンなんですか?まさかここ稗田さんのお店ですか!?」

名刺に会社名や役職とか書いてあったけど混乱してて見てなかった…

「フフフッ、僕自体は海外から取り寄せた雑貨などを通販で売ってるんだ。ここの店長さんが新しくお店をオープンするからうちの商品を置いてもらうことになったんだよ。お祝いと挨拶を兼ねて顔を出してたの。」

へ~、海外から取り寄せてるんだ。やっぱり、雰囲気がそんな感じだ。

「そうなんですね。じゃあこれも!?雰囲気がそんな感じです。」

見ていた壁掛けを指差す。

「フフッそんな感じでしょっ。香織ちゃん面白いね。」
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