運命の恋~もしもあの時・・~
翌日の10時前本当に紹介された弁護士さんが来てくれた。
てっきり男性と思い込んでいたけどスラッと背の高い美人弁護士さんだった。

「私有希ちゃんとは近所の幼なじみでね、そろばん教室が同じで学年は3つ上だけど仲良かったのよ。香織さんは有希ちゃんと同級生よね?泉って呼んでね。」

幼なじみだったなんて!
そんなこと有希は一言もいわなかったからびっくり。

「は、はい。宜しくお願いします。」

「早速だけど、話はね聞いていたのよ。私と会うのを渋っているっていうのも。解るわ。皆さん同じだし、私もね旦那に浮気されちゃってバツイチなのよ。」

こんな美人を奥さんにしておきながら浮気なんて…そんな話をしながら素敵なスマイルでこちらを見ている。
でもきっと私が話しやすいように言ってくれたんだ。

「驚きました。こんなに素敵なのに。」

「あら、香織さんも素敵よ!前を向いて歩こうとする女性はかっこいいもの。私は応援するわよ。それで、香織さんの気持ちはもう決まったの?」
< 166 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop