運命の恋~もしもあの時・・~
香織ちゃん…

「あ、の、香織ちゃんって年ではないですよね?面白いってからかってますか?」

顔が熱くなるのがわかる。
きっと真っ赤になってる…
新手のナンパ集団だろうか?もう逃げた方が良さそう?

「ハハハッ、ごめん、ごめん、そうだよね。会うのなんて2回目でしかも前回なんて怖い思いしたしね。田邉ってクマみたいな男が菊池さんって呼ぶと嫌がるんだ…あいつかなりリアルに記憶がおかしくて、あの時は怖い思いさせてごめんね。」

全く意味がわからない。
その時、奥から男性2人が話しながらこちらにきた。
ひとりはあの田邉さんだったから身構え、後ずさりをした。

「これからの反応が楽しみですね。ちょくちょくヒアリングに参ります。」

「はい。こちらも売り上げ報告と一緒に何かあれば逐一報告しますね。じゃあ今日はありがとう。」

田邉さんと話している男性は40代半ばくらいのあごひげを生やした小柄ないかにも雑貨屋の店長さん風だった。

「じゃあ僕たちはこれで失礼します。」

稗田さんは私を隠すように立ち、店長さん風の男性に挨拶をした。
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