運命の恋~もしもあの時・・~
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そんなに荷物を置いているつもりはなかったのに持って帰ろうとするとあれやらこれやらと沢山増えていた。

近くだけど有希が車を出してくれたおかげですぐに荷物は運ぶことができた。

「まだこの家に居るんでしょ?忘れ物とかあってもすぐに取りに来れる距離だから安心ね。」

「同じ事ばかりになっちゃうけど本当にありがとう。有希の家族には本当になんてお礼を言っていいか…。私がんばるね。みんなの恩を無駄にしないように。」

自分にも言い聞かせるつもりで有希へ決意表明をした。

「え~、頑張りすぎるから心配してるんだよ。ぼちぼちでいいわよ。もし菊池さんが早く離婚して出ていけーなんて言うならまたうちにおいでよ。大歓迎だから。」

「ハハッ、ありがとう。その時はお世話になります。」

私は少し冗談っぽく言う。
きっと旦那は私を追い出したりはしないだろうから。
でもそれにいつもまでも甘えててはだめだけどね…。
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